沖縄のそば文化

 

 

 

 

沖縄そばについて話したいと思います。沖縄そばとは県内で1日に15万食以上消費されていると代表的な料理です。

そばといっても蕎麦粉は全く使われておらず、小麦粉のみで作られています。材料は小麦粉・塩・かん水と中華麺と同様で、ダシは豚骨やカツオ節を用いるのが一般的になっています。

また地域によってさまざまなバリエーションがあったり多くの沖縄そばが存在します。

 


琉球王朝時代に中国から伝わったものとされていますが宮廷料理としてであり、庶民が口にするようになったのは大正時代からといわれています。

 


沖縄戦で壊滅的な被害を受けたそば屋も、アメリカ軍が配給する小麦粉が大量に出回るようになると次々と復活していったようです。

また、戦争によって夫を失った未亡人が生活のために店を始めるケースも多く見られ、沖縄そばは急速に普及していきます。

各地でそば屋が増えていく中、各店が色々な食材を使いダシにさまざまな工夫をしていきオリジナルな沖縄そばを作り競い合い、発展してきたといわれています。

そして本土復帰の1970年代には、甘辛く煮付けた豚のあばら肉を乗せた「 ソーキそば」が誕生し、沖縄そばの1番の定番メニューとなりました。

また、沖縄本島だけではなく離島の宮古八重山諸島、そのほかの離島へも沖縄そばは広がり、それぞれの地域で発展・定着し、沖縄を代表する県民食として親しまれてい るのです。